今回は、まだ私も体験したことがないちょっとディープなラオスの話です。青年海外協力隊で看護師としてラオスに行って以来、ラオス中南部で調査活動のための情報収集をしている日本人学生Oさんからお聞きした話です。

 

DSC_0118

生で40匹約300円で売られているこおろぎ。洗って内臓などをとるために、水につけているところ

DSC_0114

七輪でもち米を調理している女性

ラオスの村の人たちは、野菜や肉の他に昆虫や蛙も食べます。栄養価だけでなく、季節物として楽しむ風潮もあるようです。炒っただけの玉虫はほとんど味付けもしないで、羽をむしってぽりぽりと本体を食べます。ラオス語で「チロー」と呼ばれるこおろぎが大量発生する季節には、みんなで「チロー」を捕まえて売買するそうです。太ったこおろぎが人気で、内臓などを出してから、揚げたり、たたいてミンチにしたりして食べます。海老みたいな味がするそうです。(食べてみたいような、怖いような。。)村人たちは、カブトムシやバッタをビニール袋に入れて売り歩きます。生のこおろぎは、40匹約300円で売られています。

サワンナケートのソンコン郡で保存食として食べられている炒った玉虫

サワンナケートのソンコン郡で保存食として食べられている炒った玉虫

ビニール袋に入れて売られている食用のバッタとカブトムシ

ビニール袋に入れて売られている食用のバッタとカブトムシ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

サワンナケートのセポン郡の村で話しながらリズミカルに脱穀している女性たち。

もちろん、ラオスにも美味しい米や麺類、肉、魚料理はたくさんあります。しかし、今までほとんど肥料や農薬を使わずに栽培してきたラオスで採れる野菜と、そこに集まる昆虫たちは、日本のコンビニで売られている着色料、人工甘味料、防腐剤まみれのお菓子よりは、ずっと健康的かもしれません。

そして、肥料や農薬を使っていない土地と自然こそが地球の宝物です。NPO法人Treasures of The Planet では、このような美しい自然を活かしながら村人たちは豊かに生活できるシステム作りを目指しています。