2023年6月、3年半ぶりにラオス、パクソンのアボカド農園に行きました。新型コロナ感染症拡散防止のため海外渡航ができず、SNSとメールだけでアボカド農園の様子を見てきましたが、実際に現地に行き、当事者たちと話をすることはとても貴重な体験でした。

ラオスは6月から10月までは雨季です。その間アボカド農園には雑草が生え続けるので、毎日草刈りが必要です。現地の若者を1-2人雇って草刈りをしていますが、タイに出稼ぎに行くほうが収入が多いという理由ですぐに辞めてしまいます。5年前1ドル12,000Kipだったラオス通貨Kipは1ドル19,000Kipまで値下がりし、ガソリンの価格なども高騰、ラオスの農村に住む若者たちは次々と隣国のタイに出稼ぎに出ています。ラオス南部サバナケットのある村では、村人全員がタイに出稼ぎにでてしまい空っぽになったという噂もあるそうです。

今年からアボカドの収穫が始まりますが、最初の3年間十分な水を与えられなかったため、本格的収穫が始まるのは3年後になります。その後毎年収穫量が増える予定で、収穫されたアボカドをフリーズドライに加工する設備が整えば、現地の人達を多く雇えるようになります。

猛暑の東南アジアでも標高1300メートルの位置にあるボローベン高原にあるパクソンは、昼間涼しく、朝晩は肌寒いくらいです。さらに、コーヒー豆やフルーツなど豊富な農作物が実ります。自然と農作物豊かなパクソンの村の若者たちがタイに出稼ぎに行かなくても生活できるようなシステムづくりの一役を担うことができないか、Treasures of The Planetは模索中です。